【佐賀 総体 2024 注目チーム 剣道】敬徳高校女子剣道部 主将 宮崎葵選手 「創部8年目。初優勝を目指して」
2024年5月から開幕する佐賀県高等学校総合体育大会(高校総体)で活躍が期待されるチームを取材する本特集。
今回取材したチームは、敬徳高校女子剣道部。
今年で創部8年目。全国でもレベルが高いと言われる佐賀県で上位に食い込む強豪校だ。3月に行われた全国選抜に初出場を果たすなど、総体での初優勝に向けてその勢いは確実に増している。
本記事では、主将を務める宮崎葵選手の総体にかける思いに迫る。
目標は「総体で優勝してインターハイに出場すること」。三養基高校や龍谷高校など全国大会で上位に進出するチームが多く、佐賀県で優勝することは難しい。創部して8年目になるが、まだ県大会での優勝はない。だからこそ、チーム全員で心から達成したい目標だという。
取材では宮崎主将の合図に合わせキビキビと動く姿や体育館が見えていない駐車場にまで響く声が印象的だったが、宮崎主将は「チームの仲がとてもいい。」と語る。寮生活で起きてから寝るまでをともにしてその仲が深いものになっていったという。全てを知るチームメイトだからこそ、稽古では本気でぶつかり合えるのだろう。
「意見を言い合って、アドバイスをし合いながら稽古ができるところが強みです。」
創部初「全国選抜出場」
12月に行われた選抜県予選で準優勝を果たし、全国選抜大会への出場権を得た。「全国の雰囲気を肌で感じることができた。自分達もこんな風にもっとやれると思った。」とこの経験はかなり大きかったという。1つ1つの細かい動作まで揃っているチームや、試合に出ていない選手の声でチームの雰囲気を作っていく様子、その強い気持ちを全力でぶつけ合っている姿を見て、3年生で自主練習をしたり、試合の映像を振り返って研究したりと剣道への取り組み方が大きく変わったという。
チームとして特に焦点を当てて取り組んだのは「行動」。走って集合することや細かい動作を揃えることなど、剣道の技術だけでは勝てないと感じて徹底してきた。
総体に向けて
常に県大会上位に位置し、優勝まであともう一つというところまで来ている。そして、総体で勝利しインターハイへの出場権を獲得することが共に戦ってきた仲間と一番長く剣道ができる。「自分達が初優勝を果たしたい。キャプテンとしてこのチームを優勝できるチームにするために、全力を尽くします。」と残りの約2ヶ月を走り抜く。