【高校総体注目チーム紹介】鳥栖工業高校レスリング部の主将&監督に聞く!
2023年の夏に行われる佐賀県高等学校総合体育大会(高校総体)で活躍が期待されるチームを取材する本特集。
今回は、レスリング競技において全国でも輝かしい結果を残している鳥栖工業高校レスリング部について取り上げる。
鳥栖工業高校レスリング部は県内に2つある男子レスリング部のうちの1つで、佐賀県にとどまらず全国での活躍も著しい。特に主将の甫木元起選手(2年)は、国体をはじめとする全国大会で、ことごとく優勝を飾るなど、当部を引っ張る存在であり、今後、世界での活躍も期待される選手だ。
今回はそんな甫木選手と、鳥栖工業高校レスリング部の監督を務められている小柴健二先生にお話を伺った。
主将 甫木元起 選手
まずはチームに関してお聞かせください。
チームとして「全国大会で団体優勝」を目標として掲げていらっしゃるとお聞きしました。今の手ごたえや日々の取り組みについて聞かせてください!
先生からご指摘を受けたことを、部員一人一人がどのように捉えてどのように取り組むかによって優勝できるかどうか変わると思います。特に今は、それぞれが自分の課題を改善するために練習するように心がけています。
---先生からは普段、どのようなことを指摘されることが多いですか?
例えば、0-0の局面でリスクの高い大技を狙いにいくべきなのか、自分が負けてい場面でどのように戦うべきなのか、など試合中の戦い方や戦術の部分について、ご指摘いただくことが多いです。
最上級生としてキャプテンとしてどのような想いで、これまでチームを引っ張ってきましたか?
自分はまだ、みんなを引っ張る存在になり切れていないと思います。これからもっと自分が引っ張っていかないとチームは良くならないと思うので、よりリーダーシップを取って頑張っていきたいと思っています。
---チームを引っ張るうえで、苦労されたことはありますか?
言うことを聞かない部員がいるので大変です(笑)わがままな部分や大人になりきれていない部分があるので、そこはみんなで変えていきたいと思います。
応援してくれる方に向けて、試合の中での注目ポイントを教えてください!
派手な技を繰り出すというよりは、細かい技や戦略の部分にこだわっているので、そこを見ていただきたいです。
次にご自身のことやチームメイト・監督への思いに関して質問させてください。
レスリングを始めたきっかけはなんですか?
いとこがレスリングをしていて、6歳くらいの時にそれを見て面白そうだなと思って始めました。
高校進学時に鳥栖工業を選んだ理由は?
小柴先生がいらっしゃったからです。私の父も小柴先生の教え子で、高校に進学する前から小柴先生のもとでレスリングを学びたいと思っていました。
同級生への思いを聞かせてください!
同級生は5人いて、非常に仲がいいです。キャプテンとして、まだまだ周囲への気配りが足りないこともありますが、そのときにいつもサポートしてくれるので、感謝しています。
監督はどんな方ですか?
とても優しい先生です。厳しく指導していただく部分はもちろんありますが、その中でも楽しくするときは楽しい雰囲気を作っていただいています。
最後に総体・インターハイへの意気込みをお願いします!
個人での優勝はもちろん、団体戦でも優勝したいです!
顧問 小柴健二 先生
このチーム(三年生が引退してから)が始動して、苦労されたことを教えてください!
増量や減量が必要な選手が多く、その面では苦労はしているかと思います。
このチームのストロングポイントや特徴を教えてください!
個性的で、特徴的な技術・戦略を持っている選手が多くいますので、それを生かしながら勝つことができるチームだと思います。
主将の甫木選手は「試合のスコアや展開を踏まえた戦い方」について教えていただくことが多いと仰っていましたが、先生が指導の際に心がけていることを教えてください!
試合中の失点を少なくするというのは前提にしながら、点差や時間帯、自分がいるマットの位置などに応じた戦い方について指導することに注力しています。試合になったときに、その瞬間瞬間で、最適な判断を自分でくだすことができるようになってほしいと思っています。
主将の甫木選手について、先生から見た印象を教えていただけないでしょうか?
大変おとなしい選手ですが、持っている力は間違えなく全国トップレベルです。昨年も4大会で優勝し、トータルで1失点くらいだったかと思います。どの試合も2ピリオドくらいで終わらせてしまうような強い選手なので、しっかり自分のことを信じてもっと積極的に発言をして、チームのことを引っ張り上げるようなキャプテンに成長してほしいです。
県総体やインターハイに向けて、メッセージをお願いします!
部内での競いも白熱してくると思いますが、そこでレベルアップを図りながら、県大会を確実に突破し、続く九州大会、全国大会も十分優勝を狙えるチームですのでケガなどのアクシデントには注意しながら頑張っていきたいと思います。