【鳥栖工業 駅伝 14年連続48回目 都大路へ】part1 佐藤主将の思い
野球の「甲子園」、サッカーの「国立」のような駅伝の憧れの舞台といえば「都大路」。その切符をかけた佐賀県高等学校駅伝競争大会が10月29日に開催された。鳥栖工業高校は、第1区〜第7区まで全員が区間賞を獲得し、14年連続48回目の都大路を決めた。
本特集では、鳥栖工業高校駅伝部の佐藤主将の思い、古川監督の思い、都大路での目標など3記事に分けて紹介する。
第1弾となる本記事では、中学生までは野球部に所属し、高校から本格的に陸上に打ち込んだ3年生佐藤主将に迫る。
ーー今までやったことない競技を強豪校の中でやることはどうでしたか?
中学校までは野球をしていて、鳥栖工業に入ってみて、周りのレベルの高さ、難しさを感じました。
ーーその“難しさ”とは?
怪我が多かったので、練習を継続することの難しさを感じました。
ーー3年間を振り返ってみて一番きつかったのは何年生?
3年の夏に膝を手術して、今年はほとんど走れていません。チームメイトや先生に迷惑をかけて、キャプテンとしての責任を感じました。今はキャプテンの仕事を最後までやりきろうと思っています。
ーーキャプテンになった経緯は?
去年の3年生と先生の意見で決まりました。
ーー「自分になるかもな。」という思いは?
ありました。中学生まで野球をしていた時もキャプテンで、部員のみんなとよく話すので、キャプテンかなと思ってました。
ーーキャプテンとしてはどんな思いを?
歴代のキャプテンの方々は、すごいタイムを持っている方が多いんですけど、自分の場合はタイムは全然なので、その分、キャプテンとしての仕事をしっかりしようと思ってやってきました。
ーーチームの方針はどうやって決める?
「これやったほうがいい」みたいな話は3年生全体で決めていきます。みんな意識が高くて練習熱心なのでキャプテンをしていて辛いと思ったことは一回もないです。
ーー駅伝部が受け継いできた強さの秘訣は?
「意識の高さ」だと思います。家に帰ってからも何かしらしていますし、生活面、食事面でも高い意識を持ってやっています。みんなが当たり前にその意識の高さでやっているので自然とそうなっていきました。
ーー今年の都大路の目標は?
8位入賞です。自分たちの代になってからこの目標を達成するためにずっとやってきたので、全員駅伝で頑張ります!
第2弾では、佐藤主将と共にチームを引っ張ってきた山内副主将の対談。3年間を振り返る。