【高志館高校アーチェリー部】女子 主将 井手優咲菜(3年) 「自分を信じることが大事」
男女ともに県総体で優勝し、北海道インターハイに出場する高志館高校アーチェリー部。男子主将の片岡選手、女子主将の井手選手にお話を聞き、アーチェリーを始めたきっかけからインターハイにかける思いまでを3本に分けて紹介する。本記事では、女子の主将を務める井手選手についてご紹介する。
やると思っていなかったアーチェリー
小学生のときに野球、中学生のときに陸上をしていたという井手さん。初めは、野球部のマネージャーになろうと思っていた。高志館高校へ入学後、アーチェリー部が強いと知りチャレンジする道を選んだ。
小中の経験が活きている
アーチェリーは見た目と違い、過酷な競技だという。炎天下の中、力いっぱいに弓を引き、放つ。相当な体力が必要だ。井手さんは、「これまで外でするスポーツをしていたのがよかったです。暑さや日光に照らされる経験をしていたから、炎天下の中でも集中してできていると思います。」と小中の経験が活きていると話した。
アーチェリーに夢中に
入部してからアーチェリーの楽しさを知り、1年生の間、ひたすら打っていたという井手さん。その練習量が実力を支え、2年生の総体シーズンには当時の3年生の先輩にも勝てるようになっていた。
「1射1射が楽しくてひたすら打ってました。できるようになってくると、周りが褒めてくれて、嬉しくなってもっと練習して…という感じでハマってましたね。」
2年生から団体メンバーに
高志館高校アーチェリー部では、72射を打ち、得点の高かった上位3人が団体戦のメンバーとなる。本番と同じようにプレッシャーがかかる場面で力を発揮できる人が団体戦でチームを背負って戦うためだ。井手さんは2年生の時に部内で勝ち抜き、団体戦メンバーとなった。
「先輩の足を引っ張らないように」
井手さんは、昨年の四国総体に団体戦のメンバーとして出場し、初めての全国大会を経験。県大会や九州大会とは違う独特の雰囲気、最後となる先輩にいい成績を残してほしいという思いから、「失敗したらどうしよう」とネガティブになっていた。四国総体では良い結果は残せず、悔しさの残る大会となった。
「楽しんでやることが一番です」
新人戦県大会で優勝、全国選抜で決勝トーナメント2回戦に進出し17位となるなどアーチェリー部を引っ張る井手さん。「外したらどうしようって考えている時は全然上手くいかないです。点数や周りが気にならないくらい自分を信じて、あとは打つだけという状態でアーチェリーを楽しめている時が一番いい得点が出せます。」と四国総体から精神的な成長を遂げている。
今回は、高志館高校女子アーチェリー部を率いる井手主将を紹介した。
第3弾は、団体戦としての戦いや目前に迫った北海道インターハイにかける思いを紹介する。