【有田工業高校ウエイトリフティング部】61kg級 主将 田代悠(3年) 最後のインターハイ「必ず先輩を超える」
佐賀県内で唯一部活動として活動している有田工業ウエイトリフティング部。北海道総体に出場するための参加基準記録を突破した岸川健真選手(2年)、平野良誠選手(2年)、田代悠選手(3年)、そしてコーチを務める丹下拓也さんにインタビューを行った。本記事では、この部の主将を務める田代悠選手のインターハイへの挑戦についてご紹介する。
有田工業にしかないウエイトリフティング
中学時代は野球部だったという田代さん。はじめは野球部に入部するつもりだったが、ウエイトリフティングに触れ、新しい道を選んだ。「野球もウエイトリフティングも全身の筋肉を使うところは共通しているので、基礎は最初からできていたと思います。」と小学校から続けてきた野球が活きていると語った。
通学もウエイトリフティングのことを考える
武内町から自転車で通学しており、県総体までは同じ部活動の同級生とウエイトリフティングの話をしながら通学した。同級生が引退してからは、1人で自分と向き合う時間になっているという。
個人競技だが仲間の存在が大事
通常の練習以外にも他県の強豪校と合同で練習を行なってきた。次から次にトレーニングをする他校のライバルに触れ、有田工業ウエイトリフティング部としての練習の取り組み方を変えなければいけないと感じた。「有田工業は少人数なのでゆっくりした雰囲気がありました。他校の練習に触れて、このままではいけないと思いましたし、部員同士の声かけも必要だと思いました。」とチームとしての形を作ってきた。
得意種目はスナッチ
ウエイトリフティングは、スナッチ(バーベルを一気に頭上まで持ち上げる種目)とクリーン&ジャーク(一旦肩の高さまでバーベルを持ち上げ、その後に頭上へ持ち上げる種目)の2種目の記録で順位を争う。田代選手は、「スナッチの方が得意ですね。一つ一つの動きを連動して行うことが得意で、特に腰を使って勢いをつけるところを意識しています。」と自分を分析した。
最後のインターハイ、全国入賞も狙える
コーチの丹下さんは田代選手について、「シンプルに一番運動能力が高い選手です。特にスナッチでは彼のベストを出せれば8位入賞もあると思います。今は苦しい時間を過ごしていますが、最後の大会なのでどうにか殻を破って自己新記録を出してほしいですし、悔いなくやりきってほしいですね。」と思いを込めた。
最後のインターハイ「必ず先輩を超える」
昨年も出場したインターハイ。一つ上の先輩が8位入賞する活躍を間近で見てきた。最後のインターハイとなる今回は、「今の自己ベスト(スナッチ93kg、ジャーク105kg)を超えて、先輩を超える7位以内を取りたいです。」と活躍を誓った。
ここまで、北海道総体に出場する岸川健真選手(2年)、平野良誠選手(2年)、田代悠選手(3年)を紹介してきた。みな、自分と向き合い続け、今もインターハイという最高の舞台で自己ベストを更新するために練習している。佐賀県代表として北海道の地へ向かう彼らを全力で応援したい。
北海道総体ウエイトリフティング競技は8月11日(金)〜14日(月)に北海道士別市総合体育館で開催される。