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【佐賀清和高校女子ハンドボール部】「声かけ」で手に入れた対応力 北海道総体ベスト8を狙う

配信:
2023/7/23 22:00:04
取材:
2023/7/20 8:00:00
【佐賀清和高校女子ハンドボール部】「声かけ」で手に入れた対応力 北海道総体ベスト8を狙う
高校総体佐賀清和高校ハンドボール

今シーズン、県大会無敗を成し遂げた佐賀清和高校女子ハンドボール部。第1弾では、インターハイに挑むこのチームはどんなチームなのか、主将を務める高祖綺羅々選手はどんな選手なのかを紹介した。第2弾では、昨年はできなかった県総体優勝を掴むまで、そしてインターハイへの挑戦について紹介する。

今回も、主将の高祖 綺羅々選手と監督の吉田先生にお話を聞いた。


徐々に現れた変化

2月の全国選抜九州予選での敗戦から一人一人が変わっていった。3年生を中心に活動中の発言が増えたという。
高祖選手は、「あの九州大会の後から3年生を中心に色んな意見が出てくるようになりました。勝ちたいという気持ちが大きくなっているのを感じましたし、一人一人の距離もより近くなってゲーム中の声かけが増えました。」と振り返る。


「声かけ」がチームに好影響

今までより活発に声かけが行われるようになったこのチーム。プレーに変化が出るまで時間はかからなかった。中でも九州大会で課題となったディフェンスの連携が良くなり、速攻に対応し、しっかり守ることのチームへと変化を遂げた。
この変化に監督の吉田先生は、「対応力のあるチームになったと思います。前半の反省を活かしてすぐに後半で活かしたり、声をかけ合って連携したりしてゲームの中で自分達で修正できるようになりました。精神的にも強くなったと思います。」と話した。


そして迎えた県総体

成長のきっかけとなった九州大会から約3ヶ月後、県総体を迎えた。順調に決勝に進み、迎える相手は佐賀女子高校。得意の強固なディフェンスを武器に神埼清明を破り、勢いのある相手だった。
前半を8-7の1点リードで終えた清和。後半に入ると、佐賀女子が仕掛けリード、流れが相手に傾いた。しかし、ここまで県大会無敗の清和。苦しい時間帯を乗り越え、展開をひっくり返した。終わってみれば、後半のスコアは18-6。合計では、26-13で清和が優勝を飾った。
高祖選手は、「去年の県総体決勝もそうですし、今まで流れが悪くなると自分達のミスで崩れてしまっていたんですけど、声かけができるようになってから流れをひっくり返せる力がついたと思います。」と話してくれた。


九州総体、県外チームに公式戦勝利

6月に行われた九州総体、清和は熊本国府(熊本)と対戦。
スタートから一進一退の攻防が続き、10-12と2点リードされ前半を終えた。後半に入ると前半の点差を感じないプレーを見せ、逆転に成功。後半のスコアを12-7とし、合計22-19で逆転勝利を収めた。
2回戦ではこの大会準優勝となった国分中央(鹿児島)に負けてしまったが、高祖選手はこの大会を振り返って、「県総体と同じように、リードされた展開から気持ちが落ちないように声をかけ合って逆転できたことがよかったです。でも、ゲームの開始10分間が課題です。これはインターハイまでに解決したいです。」と更なる進化を見据えた。


全員で挑戦するインターハイ

インターハイについて聞くと、高祖選手は、「目標はベスト8です。一回戦から戦ったことのない相手なので、最初から自分達の全力を出して、声かけを忘れずに戦いたいと思います。」と力強く話した。
監督の吉田先生は、「清和らしさを出して楽しんでほしいと思います。誰もが経験できる舞台ではないので、楽しみながら今までやってきたことが出せるように私も声かけをしていきたいと思います。」


去年の県総体決勝で気持ちを切り替えられずに負けた清和。今年は「声かけ」を武器に逆転する力を手に入れた。佐賀県代表として北海道に向かうこのチームに応援の声をかけたい。
北海道総体ハンドボール競技は、7月26日(水)〜31日(月) 、北海道函館市の函館アリーナ他3会場で開催される。

記事
株式会社WIDE - 永石恒陽

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