【佐賀 総体 2024 注目チーム 卓球】敬徳高校女子卓球部 寄谷 大輔監督 「チーム一丸となってチャレンジャー精神で」
2024年5月に開幕する佐賀県高等学校総合体育大会(高校総体)で活躍が期待されるチームを取材する本特集。
今回取材したチームは、昨年の総体で優勝し、今年も優勝が期待されている敬徳高校女子卓球部。
九州選抜や全国選抜では思うような結果を残せていないが、ポテンシャルは十分。残りの期間でチームの精度を高め全国の上位を狙っていく。
本記事では、寄谷 大輔監督の総体にかける思いに迫る。
今年のチームに求めるもの
今年の敬徳高校女子卓球部について寄谷監督は「1人1人の技術は低くはない」とのこと。ただし、1年生中心の若いチームなだけに闘争心や爆発力、責任感の部分では少し物足りない部分もあるようだ。昨秋〜昨冬の九州選抜や全国選抜でも思うような結果につながっておらず、チーム戦を大事にしているだけに技術以外の面も勝負を左右する大事なものになってくるのだ。
県外での戦いで感じたものとは
現在、サーブに力を入れているという敬徳高校。出場した全国選抜でも、実際にサーブが効いているという感覚があったようで、全国でも通用する武器として今後もさらに磨きをかけていきたい部分となる。一方で、サーブを受けるレシーブは課題が露呈したようだ。県外の戦いは、現状の確認として良い点もうまくいかなかった点も整理することができ、今の取り組みに大きな影響を与えている。
チームを牽引する吉岡主将の人間性
「いかなる時でも手を抜くことはなく、すごく一生懸命取り組むことができる選手で、すごいと思っています。」
不器用な部分もあるが、これまで気持ちで数多もの壁を乗り越えてきた選手で、本当に主将に相応しいと寄谷監督も太鼓判を押す。
元々は引っ込み思案な性格のようだが、キャプテンになって半年、キャプテンとして言わないといけない場面などもあるため、寄谷監督から見ても成長を感じており、インターハイに向けてもう一皮剥けてくれるのではないかと期待も高まっている。
普段の練習から高い意識で
総体で勝利し、全国で躍動するためにまず大事なこととして「1人1人の練習での意識」を挙げられた。これは決して現在の選手たちの意識が低いわけではなく、さらに高みを目指すために必要なことという意味である。まずは、選手個人の目標設定、そこからチームの目標を設定して、チーム内で共有、全員が同じ方向を向いて勝つための雰囲気を作っていくことが強いチームを作る上での必要事項のようだ。
全国への切符を掴むために
「チャレンジャー精神で」臨む総体は連覇などは気にしない。県大会でも九州大会でも全国大会でも、自分達がチャレンジャーであるという姿勢で毎試合を挑んでいく。そういった姿勢作りを総体までで整えて、あとは技術的なところ。ミスを減らして、自分達の強みを試合の中で表現する。目の前の1試合、1球に油断することなく気持ちをぶつけて、全国の上位に食い込んでいきたい。