【燃ゆる感動かごしま国体】ボート 石垣 優香選手「自分の生き方を見て、元気になってほしい」
10月7日(土)から開催される燃ゆる感動かごしま国体。「熱い鼓動 風は南から」というスローガンには、熱戦を繰り広げるアスリート達の熱い鼓動と会場に響きわたる歓声が、鹿児島から南の風に乗って全国に広がってほしいという思いが込められている。ボート競技にダブルを組み出場する國元選手と石垣選手。本記事では世界大会で5位という結果を残した石垣優香選手について紹介する。
インタビュー中の石垣優香選手
ボートの逸材
石垣選手は、東京都出身で、中学3年生まで陸上をしていた。
中学2年生の時、東京都にはマイナースポーツに競技転向し、オリンピック選手や日本代表を目指すタレント事業があり、魅力を感じそこへ応募。
いろんなマイナースポーツを経験する中で、ボートを体験した際に初めての感覚でとても面白いと感じ、さらに担当の方から「君はボートの逸材だ」という言葉をもらった。
この競技なら活躍できると感じた石垣選手は、ボート部がある高校を探し、ボートに打ち込むことを決意した。
高校での悔しい思い
高校の時は、全国で4位という結果が多かったと語る石垣選手。
インターハイ、国体ともに4位。全国で4位という結果は、十分な好成績である。
しかし、それでは石垣選手は満足しておらず、表彰台までのあと一歩を埋めるために日々努力していた。
日本代表となり世界の舞台へ
高校卒業後、大学に進学してボートを続け、日々の努力を重ねる。
石垣選手の努力が実り、U-19日本代表へ選出され、世界へ羽ばたく。
U-19世界大会での結果は、11位。
その翌年、U-23日本代表に選出され、U-23世界大会での結果は5位。
世界という大きな舞台で、見事な成績を飾った。
世界を経験して感じたこと
高校までは、「楽しい、勝ちたい」という思いでボートに打ち込んだ石垣選手。
しかし、U-19世界大会を境に、「もう一度この舞台に立ちたい」という想いでボートに励んだ。
日本では、まだまだマイナースポーツの立ち位置にあるボート競技だが、世界大会では観客席は満員となり、ものすごい歓声に包まれている舞台だという。
その違いを感じ、もう一度その舞台へ立つためにU-23日本代表を目指し、努力を積み重ねた。
そして、U-23世界大会に出場し、今度は「チームメイトにこの景色を見せてあげたい」という想いに変わった。
この景色、この舞台を経験することでボートへの価値観が変わるという想いでチームをまとめていた。
日本人らしさを取っ払う
社会人になってからは、自分の生き方を見て元気になってくれる人が出てくれたらいいなという想いでボートに励んでいる石垣選手。
石垣選手「まだまだ日本人らしさがあり、やりたいことはあるのに諦めちゃう人が多いと思います。私を見て、こういう人もいるから、何事も挑戦してみようかなと思えるような人がいたらいいなと思っています。」
佐賀県に恩返し
「こんな素晴らしい環境を整えていただいて、いい環境で漕ぐことができているので、私たちが一番でゴールするところを見てほしいです。それが私たちにとって皆さんへの一番の恩返しになると思います。」と國元選手、石垣選手は語った。
国体に対する想い
國元選手と石垣選手は、「同級生で、ライバル同士でありながらも、意識していた存在でもあるので、この2人が組んだ時に、どこまでいけるか楽しみ」と語る。
鹿児島国体での目標は、1位になり、SAGA2024に向けていい準備をすること。
「きついスポーツだからこそ、楽しむことによって成長や変化が大きく感じられるスポーツなので、楽しむことは忘れずに心はホットに頭は冷静にレースをしたい」
燃ゆる感動鹿児島国体のボート競技は、9/21(木)~9/24(日) 、鹿児島県鹿屋市輝北ダム特設ローイングコースで開催される。