【佐賀 総体 2024 注目チーム バスケットボール】佐賀東高校 男子バスケットボール部 監督 溝口陽介 先生「守り、走り、スピード感のあるバスケを。」
2024年5月に開幕する佐賀県高等学校総合体育大会(高校総体)で活躍が期待されるチームを取材する本特集。
今回取材したチームは、佐賀東高校男子バスケットボール部。
新チームとして初めての公式戦である新人戦において4年ぶり15回目の優勝を掴み、その勢いのまま春季選手大会で優勝、全九州大会への出場を果たし、佐賀県内において存在感を見せつけている。
本記事では、監督としてチームを指揮する溝口陽介先生の総体にかける思いに迫る。
「守り、走り、スピード感のあるバスケを。」
代々受け継がれる佐賀東の強みとして、走るバスケ、堅守速攻、トランジション(ディフェンスとオフェンスの切り替え)の速さがあると語る溝口監督。今年のチームは最高身長193cmの選手がいるなど、フィジカル面で有利に立つことができる。しかし、身体面の強みに甘えるのではなく、佐賀東の持ち味である「守り、走り、スピード感のあるバスケ」を今年のチームにも求め、日頃の練習から佐賀東のバスケの追求を目指している。
監督から見たキャプテン
佐賀東高校男子バスケットボール部は、チームの状況に応じてキャプテンを複数の選手に任せている。2人の主将の強みについて溝口監督に伺った。
高橋選手は「体が大きく、リバウンドやルーズボール、球際でも泥臭く、強くプレーをする。また自分と向き合う力もある。」
米倉選手は「体の強さや使い方がうまく、賢い選手。佐賀東の従来のガードはスピードタイプであったが、彼は気持ちで負けないポイントガード(PG)で、力強さ・体の強さ・視野の広さでゲームをコントロールしていく。」
と、溝口監督が2人に向ける厚い信頼を感じられた。
左から高橋選手、米倉選手
強みをゆるぎない自信へ
今年の新人戦より前の佐賀東は大会において苦しい結果が続いていた。2年前である2022年の高校総体では1勝2敗の得失点率による準優勝、同年の選手権大会、2023年の新人戦の決勝カードでライバル校である佐賀北高校と対戦し惜敗と、優勝まであと一歩のところで辛酸を嘗めることが多かった。
「優勝するためには総体の臨場感を想像し、自分の強みがゆるぎない自信になるように努力する必要がある。」「自信がないなら自信が出るように行動し、必死になる必要がある。」と溝口監督は語った。選手たちの強みを理解し、よりパワー溢れるプレーができると信じているからこそ出てくる、総体への熱くまっすぐな思いがそこにはあると感じられた。
総体へ向けて
「1日は24時間あり、練習以外のあらゆる場面全てが優勝に繋がる。結果は後からついてくる。」そう語る溝口監督の目には熱い闘志が燃えていた。総体で優勝の座を手にし、「全国ベスト4」を達成するための挑戦が始まっている。