【高校総体注目チーム紹介】神埼高校女子サッカー部　注目 中山選手「1年生でもレギュラーを取って、全国へ」　監督 相島先生 「相手の戦い方に合わせて自分達の強みを出す」

2023年の夏に行われる佐賀県高等学校総合体育大会（高校総体）で活躍が期待されるチームを取材する本特集。
今回取材したのは、新人戦では佐賀県大会決勝で7-0と大差で勝利した神埼高校女子サッカー部。チーム一丸となって、互いに声をかけ合いながら一人一人が全力で、得意な部分と課題となる部分を明確にし、練習に取り組んでいた。今回は、神埼高校女子サッカー部の1年生ながらも注目選手として選ばれた中山選手と個性派揃いのチームをまとめる監督の相島先生へ高校総体にかける熱い思いを聞いた。

注目　中山美礼　選手　

個人的な高校総体の目標を教えてください！

自分は1年生ですが、3年生や2年生の中でも結果を出し、レギュラーになって、全国に行くことです。

チームに貢献するために、どのようなことを意識して練習していますか？

自分は、他のメンバーと比べても体が小さいので、家で筋トレをしています。また、お兄ちゃんもサッカーをやっていて、お兄ちゃんからアドバイスをもらったり、一緒に練習したり、サッカーの動画を見て研究したりしています。

得意なプレーはなんですか？

スピードに乗って相手をドリブルでかわすのが得意です。

そのプレーを活かすために、日頃どんなことを意識していますか？

自分に持っていないプレーを相手の選手から学ぶことや、自分が持っている技を自分らしく自由にプレーすることを考えています。

ご自身、様々なポジションを経験されていると聞きましたが好きなポジションはどこですか？

今いろんなところをやっていますが、自分が一番得意なところは、サイドハーフです。

主将の廣瀬選手はどんな選手ですか？

みんなをまとめるのが上手で、気軽に声をかけてくれて、プレーでわからないところを聞いたら優しく教えてくれる選手です。

それでは主将の廣瀬選手の思いをお願いします！

チームを勝利に導いてほしいと思います。

監督の相島先生はどんな先生ですか？

厳しいご指導もたくさんあると思うんですけど、その中でも自分のプレーを評価してくださるし、自分のプレーに対しても優しく、時には厳しく教えてくださる先生です。

相島先生への思いをお願いします！

自分は、神埼高校の体験に行ったときに初めて相島先生のにお会いしました。いくつか他の高校へ体験へ行ったんですが、やっぱり相島先生の教えが一番自分のプレースタイルにあっていると思い、この神埼高校を選びました。なので、相島先生の言葉を大切にしてプレーしていけたらいいなと思います。

監督　相島哲治　先生

選手達と一緒に練習に参加し、指導されている様子

チームの強みを教えてください！

粘り強く、諦めずに戦えることです。

このチームで苦労されたことはありますか？

今でもそうなんですが、選手の確保です。サッカーをしてた選手を揃えることが佐賀県内では難しいです。

意識しているチームはありますか？

九州でベスト4常連の神村学園、東海大福岡、鎮西学院、柳ヶ浦高校です。そこを倒さなければ全国大会に行けないので、常に意識しています。

高校総体の戦い方として、どのようなことをお考えですか？

戦い方というよりは、どの試合でもボールを常に保持しながら、相手の戦い方に合わせて自分達の強みを出して、変化させながら戦うことと常に意識してやっています。常に全力を尽くすこととベストを尽くすことを選手には要求しています。相手の状況に合わせてその時の正解を考えて判断しながら実行することです。

サッカーの魅力は？

一番の魅力は、自分でプレーを選択できることだと思います。自分の持っている力と相手の力を比較して、諦めなきゃいけない部分もあれば、逆に強みを活かす部分もあり、常に考えながら組み立てていくところが魅力だと思います。

ユニフォームの背中に神埼市と入っていますが、どのような背景がありますか？

神埼市の公式マスコットキャラクターのくねんワンとくねんニャンというんですけど、そちらを神埼市に許可をいただいて使わせてもらっています。神崎高校は、神埼市の中にあるチームなので、神埼市を盛り上げたいと思い、背中に入れさせていただきました。
うちのチームワッペンも神埼市のマンホールの蓋のデザインをモチーフとして使わせていただいています。
陰ながら神埼市にも貢献したいと思っています。実際に金銭的なサポートを受けているというわけではなく、許可をいただいてユニフォームに使わせてもらっているという形です。

ユニフォームの後ろのデザイン

主将の廣瀬選手について、先生から見た印象は？

一見物静かでおっとりしている感じに見えますが、内に闘志を秘めた強い気持ちを持っている選手です。そういう意味で、彼女をチームキャプテンに置いています。目立って大きな声で鼓舞して引っ張っていくのではなく、少ない言葉数でプレーや立ち振る舞いで選手を引っ張っていく選手です。

注目の門川選手について、先生から見た印象は？

足元の技術が高いので、ドリブルで相手を外すなど、個で突破ができる選手です。あとはミドルシュートが得意な選手です。得点力とゲームの組み立てや突破力など、チームではなんでも屋さんのようなポリバレント（サッカーにおいて様々なポジション、役割をこなすことができる）な選手です。相手状況に合わせて門川を置く位置を変えています。相手が強いチームだと、門川を前線に置いても門川にボールが入らないので、敢えて試合の中で一番ボールを触るサイドバックに置いて、そこからゲームを組み立てるなどをしています。

注目の中山選手について、先生から見た印象は？

中山は、1年生で福岡県から来た選手です。小柄なんですが、ドリブルのタッチの間隔は非常に面白いものを持っていて、まだまだ荒削りなんですけど、今後チームを背負っていく選手になっていくだろうと思っています。まだ1年生なのでいろんなポジションを経験させて、門川の後を継ぐようなチームにはなくてはならない選手に育て上げたいと思っています。

選手に期待することはなんですか？

自分達ができることに、常に全力を尽くして、相手に合わせるではなく、自分達がどういうサッカーをしたいのかとか、自分達の持ち味をどう活かして点を取るのかなど九州総体を見据えて戦ってほしいと思っています。

高校総体という大会への思いを教えてください。

高校総体は、自分も選手として高校時代戦ってきました。サッカーでいうと1番の大会は高校サッカー選手権になりますが、受験などの都合で高校サッカー選手権まで戦えない選手もいます。高校総体は、高校生のスポーツのお祭りというか、この大会で部活を辞めようという選手もいるような大事な大会なので、選手にはそれを理解した上で戦ってほしいです。今しか出場できない大会に出れることに感謝して、それを運営してくださったり、支えてくださったりしている人たちへの感謝を忘れずに思いっきり楽しんでほしいと思っています。