【SAGA2024国スポ】”突き”のみで戦う！「銃剣道」

銃剣道とは、明治初期にフランスから西洋の剣術が伝来したことを契機に、フランス式銃剣術に槍術の技法を取り入れた「日本式銃剣術」を起源とする、現代武道の一つです。今回はSAGA2024国スポで正式競技として開催される「銃剣道」を紹介します。

長さ１６６㎝の木銃（もくじゅう）を構え、相手の左胸やコテ、喉などを突きます。銃剣道の技はすべて突き技で、相手の木銃を打ち払う以外には「打つ」という技はありません。

SAGA2024で行われる銃剣道

2024年に佐賀県で開催されるSAGA2024では、成年男子、少年男子の2種目が行われます。試合は団体戦で行われ、5本間の3本勝負（5分で勝敗がつかなければ2分の延長戦、その語は判定）。2本先取したチームが勝利となります。佐賀県は2023年に行われた燃ゆる感動かごしま国体で、成年男子・少年男子ともに準優勝し、銃剣道競技で総合優勝。SAGA2024では、成年・少年ともに優勝し、完全優勝を達成するという目標を目指しています。

「突き」のみ。シンプルだからこその奥深さ

銃剣道の攻撃方法は「突き」のみ。剣道と同じように「気・剣・体」がある技でなければ一本とは認められません。その1本を出すためには相手との駆け引きが必要になります。左手・左足が前と構えが決まっており、突き部位も「上胴（うわどう）・下胴（したどう）・喉・コテ・肩」の5か所と決まっています。選択肢が限られている分、その部位をどのタイミングでどのように突くかの駆け引きが魅力の一つとなっています。

「突く」からこそのパワフルさ

「打つ」動作ではなく、「突く」動作はその一瞬のスピードがとても速く、未経験者は剣先を目で追えないほどです。さらに、体と体が衝突する場面もあり、パワフルさも感じられます。みなさんもぜひこの機会にSAGA2024国スポで開催される「銃剣道」に触れてみてはいかがですか？

　　　　　開催情報　　　　　

SAGA2024　正式競技　銃剣道競技

10月12日(土)〜10月14日(月)　大町町立ひじり学園後期課程体育館 にて開催予定

また、SAGA2024国スポでは、正式競技として剣道競技が開催されます。
剣道と銃剣道の違いは「攻撃方法」にあります。剣道は打突というように「打つ」と「突く」がありますが、銃剣道の攻撃は「突く」ことのみです。剣道が右足前で構えるのに対して、銃剣道は左足前で構えるなどの体の使い方や使用する道具が異なります。剣道の記事はこちらよりぜひご覧ください。