【佐賀 総体 2024 注目チーム サッカー】佐賀東 サッカー 部 主将 田中佑磨 選手「インターハイ ベスト４以上を目指して」

2024年5月に開幕する佐賀県高等学校総合体育大会（高校総体）で活躍が期待されるチームを取材する本特集。
今回取材したチームは、近年、圧倒的な強さで県内タイトルを獲得している佐賀東高校サッカー部。昨年度は新人戦・県総体・選手権県大会の三冠を達成し、今年の1月には全国高校サッカー選手権でベスト８を達成。新チームとして最初の公式戦となった新人戦でも県大会優勝、九州大会ベスト４と強さを示した。

本記事では、主将としてチームを牽引する田中佑磨選手の総体にかける思いに迫る。

佐賀東高校サッカー部　主将　田中佑磨 選手

見据える先は「インターハイ ベスト４以上」

県総体について、田中主将は「無失点で優勝する」と力強く語ったが、あくまでもそれは目標達成への通過点だという。
「最も大きな目標は『インターハイベスト4以上』です。全国の強豪相手にも、通用する部分があると思っているので、目標を必ず達成するために結果にこだわって戦っていきたいと思っています。」

県外の強豪チームを相手に

新チーム発足以来、新人戦県大会優勝、新人戦九州大会4位、４月から始まった九州プリンスリーグ（二部）では二連勝と好調を維持する佐賀東。県外の強豪チームを相手にしても結果を残してきたが、田中主将に一切の慢心は無い。
「プリンスリーグでは二勝しましたが、まだ戦っていない相手も多いのでまだまだこれからだと思っています。今後、さらに県外の強豪チームと試合を重ねることで自分たちの力を知ることもできるので、リーグ戦を通して出てきた課題を改善することは選手権まで継続してやり続けたいと思っています。」

全国の強豪に勝利するために

佐賀東といえば「ポゼッションサッカー」。ボールを繋ぎながら相手ゴールに迫るフットボールは、多くの人を魅了してきた。今、彼らは全国大会で結果を残すために、佐賀東の真骨頂である「技術」にプラスして「フィジカル」の強化にも力を入れているという。
「今はフィジカルの向上に特に力を入れています。サッカーの技術の部分はこれまでのトレーニングで積み上げてきましたが、それにプラスして全国の舞台でも当たり負けしない身体の強さや走り勝つための体力を身に着けて、さらなる成長を目指してみんなで頑張っています。」

主将としてチームの「雰囲気づくり」を大切に

昨年、ディフェンスリーダーとして全国大会ベスト８の立役者となった田中選手。新チームが立ち上がってからは、主将に任命され、名実ともにチームのリーダーとなった。そんな田中主将は、キャプテンとして「雰囲気づくり」を大切にしているという。
「チームが良い雰囲気で活動をしていくために、チームに向けて（言葉、声掛けなど）発信していかなければならない立場なので、練習の雰囲気を良くして、モチベーションを高めるための声掛けを常に意識しています。雰囲気は、練習の質や強度に関わってくる最も大切な要素だと思っているので、そこにはこだわって立ち振る舞っています。」

選手一人一人の「発信」を活性化したい

今年のチームの特徴について「チーム一人一人がプレーに責任感を持っていて、自分の仕事を理解した上でそれをやり遂げようとする意識があることが今年のチームの良さだと思っています。」と語った田中主将。
一方で、チームの課題について「雰囲気作りの部分において、自分から発信できない選手がまだいるので、全員で一体となって、練習やアップ、試合の雰囲気を作っていくことができるように改善に取り組んでいます。」と語った。「これから、総体に向けてチームの士気をさらに向上させたい」と意気込む。

総体で魅せたい「ヒガシのサッカー」とは

「佐賀東はボールを大切にしながら「ゴールを奪う」ことを目的にサッカーを展開します。後ろから丁寧に繋ぎながらも、相手のやり方によっては背後に蹴ったりと、相手を見ながらきちんと判断をしてプレーする姿を見ていただけたらなと思っています。」と田中主将。
さらなる飛躍へと意気込む佐賀東高校から、目が離せない。