【佐賀工業 ラグビー】 受け継ぐ不撓不屈 佐賀工業ラグビー部を引っ張る枝吉監督にインタビュー! part.2
第103回全国高等学校ラグビーフットボール大会が12月27日に開幕する。
佐賀県代表の佐賀工業高校は「不撓不屈」の精神を花園で存分に発揮し、全国の頂点を狙う。
本特集では、枝吉監督にインタビューを行い、今年度の振り返りやチームの状況などを2記事に分けて紹介する。
第2弾となる本記事では、枝吉監督にベスト8となった選抜大会と準優勝となった国体を振り返ってもらった。
ーー今年の春に行われた選抜大会では、1回戦 黒沢尻工相手に62-0、2回戦 東海大相模相手に39-0と相手に得点させないゲームだったと思います。その試合を振り返っていただけますか?
1、2回戦は、新チームになって、しっかり自分達がやりたいことを存分に出そうという結果が相手を0に抑えられたかなと思います。自分達がやりたいと思うことがしっかりできたと感じました。
ーー選抜大会準々決勝では、國學院栃木相手に31-33と惜敗でした。そちらの試合はどうでしたか?
決勝にいきたいという気持ちで選抜大会には挑んでいて、國學院栃木を侮っていた訳ではないですが、自分達が準々決勝、準決勝、決勝とどのように戦っていくかとプランニングまでいろんなミーティングしている中で、決して勝てない相手じゃなかったということで、全力で戦っていましたが、先を見るのではなく目の前の試合をやらないとこのような結果になると教えられた試合でした。
ーー国体では僅差で準優勝という結果でした。国体にはどのようなことを意識して挑まれましたか?
組み合わせが発表された時に2回戦が大阪代表ということで大体優勝候補が大阪と福岡なので、2回戦がターゲットゲームでしたが、自分達がやるべきところをしっかり出し切ったら勝てるんじゃないかという思いがあって、それは自分達が今まで、選抜の負けや総体の負け、東福岡の敗戦など、負けから学んで成長している実感もあったので、平常心でやるということを意識して、挑んだ大会でした。
ーー国体の決勝は27-28で福岡に敗れました。その「一点差」についてはどのようにお考えですか?
やはり勝負は、1点差でも負けは負けで、勝てるチャンスがいっぱいあったと言われますが、その試合を1点差で負けてしまったというのは、部訓である不撓不屈の精神を最後までできたかとチームに改めて問う機会になりました。
ーー3月の選抜大会でのベスト8から国体の準優勝を経た今のチームの成長はどうですか?
自分達のストロングポイントとウィークポイントをしっかり見極めながら、うまく成長してくれたと思います。
ーー最後に、花園に向けてチームの仕上がり具合はいかがですか?
今は怪我なくできているので、怪我を恐れたら何もできないですけど、最後みんながちゃんとピッチで佐賀県という県名をアピールできるように、また、公立高校のシード校は佐賀工業高校だけなので、私学に公立の意地を見せることのできる準備は整ってきていると思います。
Aシードの佐賀工業の初戦は12月30日、青森代表 青森山田ー宮崎代表 高鍋 の勝者と対戦する。