初の甲子園 鳥栖工業 武器は2人のピッチャー中心とした守備力 県勢10年ぶりの初戦突破へ
高校野球です。初の甲子園に臨む鳥栖工業は9日、初戦を迎えます。2人のピッチャーを中心とした守備力を武器に、県勢として10年ぶりの初戦突破を狙います。
1946年の創部以来、春・夏通じて初の甲子園出場を果たした鳥栖工業。
【高陽章選手】
「今年はもう自分たちが歴史を変えるんだっていうくらいの気持ち」
ノーシードから勝ち上がった強さの秘訣は、「守備力」です。
【大坪慎一監督】
「ピッチャーの2枚が安定しているので、それが一番の勝因だと思います」
【高陽章選手】
「守備の守りだとか、派手なプレーはいらないと思うので一個一個アウトとって」(佐賀北戦)県大会の初戦の相手は第1シードで優勝候補の一角・佐賀北でした。
【大坪慎一監督】
「とにかく(佐賀)北高に照準をあわせただけです。あとは勢いというか」
鳥栖工業は、佐賀北打線を持ち前の守備力で1失点に抑え、2対1で勝利。"番狂わせ"を演じ、勢いに乗りました。
【大坪慎一監督】
「守備はやっぱりピッチャー2人、もうこれが優勝の立役者だと思う」
鳥栖工業を支えるのは、共に防御率0点台と抜群の安定感を誇る2人のピッチャーです。
【古澤蓮選手】
「(強みは)どんな状況でも淡々と投げるピッチングですね」
まずは、先発で絶対的エースの古澤蓮。タイミングを外し、打たせて取るピッチングを武器に、県大会では5試合・27回を投げてわずか3失点(自責点2)でした。
【古澤蓮選手】
「(甲子園では)自分が0点で抑えて、チームで少しでも貢献できるようなピッチングをしたいと思います」
一方、抑え投手としてマウンドを引き継ぐのは、1年生の松延響。打たせて取る古澤と比べ、松延は140キロを超えるストレートで押し込むスタイル。
県大会での失点はホームランの1点のみと、チームの絶対的守護神です。
【松延響投手】
「(甲子園では)お兄ちゃんが構えてくれると思うので、そこに自分は腕をふって、思いっきり投げたいと思います」
受けるキャッチャーは兄の松延晶音。バッティングでは4番としてチームをけん引。県大会では打率5割3分3厘と頼れる主砲です。
【松延晶音選手】
「(甲子園では)まず一勝というのが目標で、個人としてはチャンスで一本打てるように頑張ります」
【大坪監督】
「県勢がなかなか勝っていないので甲子園で一勝、まずできるように頑張りたい」
初めての夢の舞台に臨む鳥栖工業。まずは、県勢として10年ぶりとなる初戦突破を狙います。
決戦はあさって9日の第一試合。8時にプレイボールです。相手の富山商業は県大会の5試合で32得点と強打を誇る。持ち前の守備力で初戦突破を…!
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