【SAGA2024国スポ】力強さとしなやかさ！「なぎなた」

なぎなたは、戦士が騎乗した馬の脚をなぎ払うために用いられたことが起源とされています。そのため、先端の刃部と長い柄部があり、その全長は2メートルを超えています。その後、心身鍛錬を目的とした「武道」として生まれ変わり、現在では、世界大会も開催されるなど多くの方に親しまれています。
本記事ではSAGA2024国スポで正式競技として開催される「なぎなた」競技を紹介します。

SAGA2024で行われるなぎなた

2024年に佐賀県で開催されるSAGA2024では、成年女子、少年女子の2つのカテゴリーで演技・試合の2種目が行われます。
演技競技は、2人1組で全日本なぎなた連盟が定めている「しかけ応じ8本」の中から3本を行います。姿勢・服装・態度・発声、呼吸と気持ちが調和しているか、打突部位を正確に気魄に満ちた打突をしているか、残心・問合・手の内・着眼等理合に叶った技であるか、見る人に感動を与えたかなどの観点で評価されます。

試合競技は、防具をつけ定められた部位に打突し、有効打突と認められれば一本となります。3本先取が原則で、2本先取した方が勝ちとなります。ただし、3分以内に所定の本数に達しない場合は1本先取した方が勝ちとなり、勝負が決しない場合は判定となります。国スポでは3人の団体戦で行われ、その勝敗は勝敗数で決まります。

間合いと隙

最大2メートル25センチの長さがあるなぎなたを扱うため、相手との間合いが重要です。近ければなぎなたをうまく扱うことができず、遠ければ相手に攻撃が届きません。この間合いを常に感じることで、相手の心を感じるとともに自らを感じ・考えることができます。相手を思いやる心があってこそ適切な間合いを保つことができるのです。

多彩な攻撃

なぎなたは剣道などの他の武道と比べると打突部位が多いことが分かります。さらにその部位に対する攻撃手段も多く、振り上げ、持ちかえ、振り返し、繰り込み繰り出しなど、様々な方向から攻撃することができます。長いなぎなたを扱い多彩な攻撃をする姿は美しく、力強さやしなやかさといった凛とした強さを感じることができます。
この機会にみなさんも「なぎなた」に触れてみてはいかがですか。

　　　　　開催情報　　　　　

SAGA2024　正式競技　なぎなた競技

10月12日(土)〜10月14日(月)
全種目：U-Spo（嬉野市中央体育館）にて開催