スポーツと別産業で新たなビジネス展開を目指して『SSPスポーツビジネスシンポジウム』開催
3/25(月)、グランデはがくれにて『SSPスポーツビシネスシンポジウム』が開催。
スポーツへの関わり方である「する・見る・支える・育てる」に加えて、「稼ぐ」ところへ焦点を置いたシンポジウムが開催され、県内企業や金融機関、スポーツ関係者が多く訪れた。
第一部はスポーツビジネスに精通したゲストを迎えてのトークセッション。佐賀県SSP総括監の日野稔邦氏がファシリテーターを務め、PwCコンサルティング株式会社でスポーツビジネス領域におけるコンサルティングを行っている菅原政規氏、Jリーグ社会連携グループでスポーツと地域の繋がりをつくる鈴木順氏がこれからのスポーツビジネスについて話した。
「スポーツは不確定要素が多いが、だからこそ人の感情を揺さぶることができる。」「スポーツビジネスはエンタメビジネス。トップ層にお金が集まる仕組みが多いが、それをどうやって地域に還元するかが重要。その面で佐賀県はすごくいい仕組みが出来上がる可能性があると思う。」など、これまでとこれからのスポーツビジネスについてのトークが繰り広げられた。
第二部は、スポーツ庁の「地域版SOIP」プロジェクトで佐賀のチームが取り組んだプロジェクトの成果発表が行われた。
1つ目は、久光スプリングスとエンゲート株式会社の持続可能な形で「女性×地域×スポーツ」を支え、佐賀県を元気にするギフティングプロジェクト。2月10、11日にSAGAアリーナで行われた実証実験の事例を報告し、スポンサー企業でファンが買い物などの購買行動をすると、ギフティングに利用できるポイントを獲得できるというスポーツチームを介した新しいプロモーション施策を確立すると今後の展望を発表した。
2つ目は、佐賀バルーナーズと株式会社and.dのバルーナーズを起点に“佐賀を楽しむ”をアシストするAIチャットボット。バルーナーズのホームゲーム5試合で実証実験を行い、1試合あたり約1,000会話が行われたことや地域の飲食店に関する会話が行われたことなどを報告し、バルーナーズから地域の経済循環を生み出すことができると発表した。
3つ目は、佐賀県山岳・スポーツクライミング連盟と株式会社Asian Bridgeの佐賀から始めるサイティナブルな未来の構築。リアルイベント×デジタル×地域モデルでスポーツと地域の距離を近づけることができたと報告し、今回の取り組みから県内にスポーツクライミングの新クラブを創設することへ発展したことなど、持続可能なスポーツの在り方について発表した。