【佐賀商業高校フェンシング部】男子主将 中山太陽 「高校から始めたフェンシングでインターハイへ」
高校生が集大成として挑むインターハイ。フェンシング競技のインターハイは佐賀県で開催される。今回取材したのは、県内で唯一フェンシング部として活動している佐賀商業フェンシング部。女子主将の久家選手、男子主将を務める中山選手にインタビューを行った。第2弾となる本記事では、中山太陽選手のインターハイへの挑戦についてご紹介する。
バレーボール一家からの転身
彼の物語は、小学生2年生の時に始めたバレーボールから始まる。中山選手の父も姉もバレーボールをしている言わばバレーボール一家に育ち、小学2年生から中学3年生まで競技に打ち込んでいたが、体育の先生の誘いでフェンシングの道を選んだ。高校から新しい挑戦を求めていた彼にとって、この転機は絶好のタイミングだった。
フェンシングの初体験と成長の葛藤
フェンシングを始めた当初、先輩と練習しながら「気づいたら突かれていて、どうやったらそんなスピードが出せるのか」と驚きを感じたという。何もわからずにひたすら動き続けた日々が続いた。高校1、2年生の頃は大会で結果を残すことができず、最後の県総体でも自身の力を発揮できるか不安を抱えていた。
主将としての責任感と成長
3年生になり、彼は主将に任命された。主将としての責任感が、彼の行動を変え、これまでできなかったことにも積極的に取り組むようになり、自ら成長を感じられる毎日を過ごすことができているという。「主将に就かせてもらったことでいろいろな経験ができたし、ここまで成長することができている。嬉しいです」と話す。
インターハイでの目標と地元開催への思い
現在、彼の目標はインターハイでの表彰台。専門種目であるエペで全国のライバルたちと競い、結果を残したいという強い意志がある。地元開催となる今年のインターハイでは、多くの応援を受けることになるだろう。彼はその応援をプレッシャーではなく、自分の力に変えて戦う覚悟を固めている。
フェンシングへの情熱と主将としての責任感が、彼の挑戦を支えている。全国の舞台でどのような結果を残すのか、注目が集まる。北部九州総体フェンシング競技は7月23日(火)〜7月27日(土)にSAGAアリーナで開催される。