【SAGA2024国スポ】心拍数は最大200回! 全てを出し切る「ローイング(ボート)競技」
ローイング(ボート)競技の歴史はとても古く、オリンピックでは1900年に開催された第2回パリ大会から採用されています。日本では、大学での競技が盛んで創部100年を超えるところもあります。
その歴史あるローイング(ボート)競技がSAGA2024国スポ正式競技として開催されます。
ローイング(ボート)競技は、水上の直線コースでボートを漕ぎ、順位を争う競技です。カヌーとは逆で進行方向に背中を向けて漕ぎます。ボートに足を固定し、レール上に設置されたシートが前後に動き、主に脚力を使って進みます。SAGA2024では1,000mで行われます。
種目は大きく分けてスカルとスウィープの2つの種類があります。スカルはオールを右手と左手に1本ずつ、合わせて2本持って漕ぐ競技。一方スウィープはオールを1人1本ずつ持って漕ぐ競技です。
SAGA2024では1人乗りのシングルスカル、2人乗りのダブルスカル、4人乗りの舵手付フォア、舵手付クォドルプルの4種目があり、成年女子、少年男女ではシングルスカル、ダブルスカル、舵手付クォドルプルの3種目、成年男子では、シングルスカル、ダブルスカル、舵手付フォアの3種目が行われます。
ローイングの魅力とは、
シングルスカルを除き、2人以上のチームで行うため1人1人の能力も必要ですが、何よりチームワークが求められます。全員の息がぴったりと合ったときの美しさは、まさにボート観戦の醍醐味といえます。
「1つの船を大人数で動かそうとすると合わないことがほとんど。でも、そこがバッチリあった時、船が空を飛んでいるような、水の上を滑走しているような感覚があって。レースでその瞬間を体験できたあの感動は何物にも変え難いものがありますね。」
佐賀県代表としてかごしま国体に出場した石塚選手が語りました。そしてその感動を味わうためには全員の信頼関係が必要となります。
「船を早く進める」という一つの目標に向かって仲間と一つになっていく。石塚選手にとって大学3年時の優勝メンバーは家族以上の存在だといいます。この信頼関係を得られるところもボートの魅力です。
苦しいトレーニングを乗り越え、自らの体を鍛え上げた選手たちが、猛スピードで水の上を進んでいく姿は大迫力間違いなしです。また、ハードなトレーニングが多い分、この競技に必要な能力は運動能力よりも忍耐力。心身ともに成長することができる競技です。この機会にSAGA2024正式競技として開催される「ローイング(ボート)競技」に触れてみてはいかがですか?
開催情報
SAGA2024 ローイング(ボート)【会期前実施競技】
2024年9月14日(土)〜17日(火) 佐賀市富士しゃくなげ湖水上競技場にて開催予定