【2024 佐賀 サッカー 総体 決勝】龍谷が創部史上初の総体優勝か 『ジャイキリ』で勢いに乗る佐賀学園が9年ぶりの優勝か
令和6年度第62回佐賀県高等学校総合体育大会サッカー競技準決勝が5月29日(水)に行われた。
この日何と言っても注目を集めたのは、選手権大会で全国ベスト8入りを果たした第一シードの佐賀東高校と佐賀学園高校の一戦。
試合は序盤から佐賀東ペースで進む。持ち前のボールポゼッションに加え、セットプレーやロングスローも交えながら佐賀学園ゴールに襲い掛かる。しかし、佐賀学園のGK田中を中心とした堅い守りに阻まれ、なかなかゴールを奪うことができない。佐賀学園は後半終了間際の怒涛の攻めも凌ぎ切り、試合は今大会初の延長戦へ。
延長前半開始直後、クロスボールのこぼれ球に反応した佐賀東の青木がボレーシュート。これがゴール隅に突き刺さり先制点をもぎ取る。
一方の佐賀学園も、セットプレーの混戦から最後は中島が決め、1-1と試合を振り出しに戻す。
その後も、佐賀東が何度もゴールに迫る展開が続くも、スコアは動かず。運命のPK戦へと突入する。
お互いに一本ずつを失敗し、3-3で迎えたPK戦。最後はこの日、再三スーパーセーブを見せていた佐賀学園GK田中が佐賀東5人目のキッカーのシュートをセーブ。佐賀学園がまさに"ジャイアントキリング"で強豪佐賀東を破り、決勝進出を果たした。
第二試合は佐賀商業と龍谷の一戦。
前半はお互いにゴールへと迫る場面を作るも、守備陣が要所で体を張り、決めきれない展開。0-0で後半へ。
後半開始後、先制に成功したのは龍谷。左サイドからのクロスに反応した一ノ瀬が頭で合わせ、ゴール。先制点を決めて勢いに乗る龍谷は、その後も高い位置からのプレスで相手のチャンスの芽を潰す。試合終了間際、セットプレーから追加点を奪うなど、最後まで集中した試合運びを見せた龍谷がこの試合に2-0で勝利し、決勝進出を果たした。
それぞれの試合で勝利した龍谷高校と佐賀学園高校は5月31日(金)SAGAスタジアムにて行われる決勝に駒を進めた。
決勝進出を決めた両校の中心選手に、決勝戦の意気込みを聞いた。
佐賀学園高校 DF 宮部結翔 選手
「佐賀東は全国レベルのチームで、苦しい時間も長かったですが、最後は練習の成果が結果に繋がってよかったです。佐賀学園はここ最近優勝ができていないので、自分たちの代で絶対に優勝したいです。」
龍谷高校 GK 原田浩斗 選手
「佐賀学園もチーム一丸となって思い切ったサッカーをやってくるチームだと思います。自分たちもそこに負けないように戦っていきたいです。絶対勝ちます。」
決勝は12時キックオフ。本大会で優勝すれば、龍谷高校は創部史上初、佐賀学園高校は9年ぶりの栄冠となる。
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【サッカー男子 準決勝】
(第一試合)
佐賀東 1(0-0,0-0,ex1-1,0-0) 1 PK3-4 佐学高
得点者
佐賀東:72分 青木 稜
佐学高:81分 中島 陸翔
(第二試合)
佐賀商 0(0-0,0-2)2 龍谷高
得点者
龍谷高:38分 一ノ瀬 利穏、68分 光安 佑斗