【佐賀商業高校水泳部】沖田祥章 監督 「いつも通りに今やれることを最大に」
高校生が集大成として挑むインターハイ。競泳競技のインターハイは佐賀県で開催される。佐賀県総体を突破し、九州大会・インターハイへ向かっていく佐賀商業高校水泳部の男子主将を務める佐藤選手、女子主将を務める宮地選手、沖田監督にインタビューを行った。第3弾となる本記事では、沖田祥章監督の思いについてご紹介する。
佐賀でインターハイが開催
前回、インターハイ競泳競技が佐賀県で開催されたのは2007年。指導者になったばかりで佐賀商に赴任してすぐだった沖田監督は、大会運営で忙しかったという。今年のインターハイは、「準備の段階からしっかり携わらせてもらっているという感覚があります。県に恩返しをしたいという思いは強いです。佐賀県代表として出場して選手が頑張れるように最大限のサポートをしたい。」と地元開催のインターハイには特別な思いがある。
一番伸びた選手。草場大地選手
沖田監督は、成長著しい選手として草場大地選手を挙げた。中学時代はそこまで注目されていなかった選手で長距離種目がメインだったという。佐賀商に入学して「平泳ぎがいい」と、冬場に平泳ぎの練習量を増やして、春には全国大会(全国JOCジュニアオリンピックカップ春季水泳競技大会)の切符を手にした。また、7月12日(金)〜7月15日(月)まで開催されている九州総体では、200m平泳ぎで自己ベストを記録し第2位となった。
男子主将 佐藤正祟選手
男子の主将を務める佐藤選手について尋ねると、「一言で言うと『大真面目』。僕より真面目じゃないかなというぐらい。頼りになる主将です。選手としては全国大会レベルの実力もある。何をしても上手だからこそ、思い切って取り組んでどこかで飛び抜けた120点を出してほしい。」と話す。また、「水泳だけではダメだ」と人としての成長を求めるうえで、彼の人柄が他のメンバーにいい影響を与えているという。「施設を綺麗に大切に使う、学校生活をきちんとするというところは彼がいるからできていると思います。」とその信頼は厚い。
女子主将 宮地桃加選手
女子の宮地主将は、「内に秘めた思いが強い選手。チームを引っ張ろうという気持ちが外から見えますが、彼女の内側にはもっと強いものがあるんだろうなと感じます。」と話す。練習前に部員全員の前で「日頃から支えてもらっている方へ恩返しできるように今日も頑張ろう。」と話す宮地選手の姿からは確かにその気持ちの強さが感じられた。小さい時から注目されてきた選手だが、伸び悩む時期を経験しているという。しかし、「最後の最後でいいタイムが出るようになってきました。大会では内に秘めているものが外に出てくれればなと期待しています。」とエールを送った。
大会に向かう心構え
大会に向かう心構えは、「いつも通りに今やれることを最大に。」信頼する2人の主将、日々真摯に自分と向き合う選手たちとインターハイへ挑戦していく。
北部九州総体競泳競技は8月17日(土)〜20日(火)にSAGAアクアで開催される。佐賀県代表として全国の舞台で戦う彼らを全力で応援したい。