佐賀から世界へ！小学生フェンサーが見つめる目標とは（フェンシング 野方莉希 選手 Vol.2）

今、日本を飛び越えて世界から注目を浴びている佐賀県出身のフェンシング選手がいる。
2023年6月10日、愛知県で行われた中日本大会では予選1位通過、3位入賞。同年8月25日、香港で行われたallstar Hong Kong (U17) Fencing Championshipsではフルーレで準優勝、サーブルでは優勝と、国内外の大会で快進撃を続ける”二刀流”のフェンシング選手。
佐賀県から世界へと羽ばたくアスリートの名前は「野方莉希（のがた らいき）」。そんな野方選手はなんとまだ、小学4年生。
”二刀流フェンサー”として今後も活躍が期待される逸材は、いかにして生まれたのだろうか。そして彼はこの先、どんな場所を見つめているのだろうか。

第二弾となる今回は、野方莉希選手が普段行っている練習や今後の目標について聞く。

ストイックすぎるトレーニングの中身とは

ーー国内外の大会でコンスタントに結果を出す"秘訣"はありますか？
（莉希くん）今年の全国大会前から「朝活」をはじめました。朝活では玄関掃除に取り組んでいます。

ーーどうして玄関掃除を？
（莉希くん）お母さんが「運は玄関から入ってくるから、玄関掃除をすると運も味方してくれるかもしれないよ」と教えてくれました。それがきっかけで始めました。

ーー運も味方につける取り組み、素晴らしいですね！
　　決勝戦などのプレッシャーがかかる大舞台では緊張しないですか？
（莉希くん）最初は全然、自信がないタイプでした。今ではウォーミングアップからしっかり身体を温めて、試合のイメージトレーニングをする、という「準備」のルーティンが身についてきました。それが今では自信に繋がっていると思います。



ーー普段はどんな練習をしているのですか？
（莉希くん）毎朝の練習では、走り込みで体力を強化したり、ストレッチで柔軟性を向上させたり、一流選手の動画を見て分析をしたりしています。やるべきことを整理した状態で、チームの練習に行くように心がけています。
（莉希くん母）少し前までは本当に体が固かったです。ただ、体の柔軟性がフェンシングにも繋がると分かってからは、よくストレッチをするようになりました（笑）

ーー本当にフェンシングが好きなんですね！他の競技をしたいと思うことは？
（莉希くん）はい、大好きです！他の競技に目移りすることはないです。フェンシングが一番好きです！

目指すは世界一のフェンシング選手

ーー今後の大きな目標は？
（莉希くん）まだまだこれからですが、オリンピックで優勝、世界大会で金メダルを取って、世界一の選手になりたいです。

ーー目標としている選手はいますか？
（莉希くん）ナショナルチームの敷根選手と松山選手です。世界選手権の男子フルーレ団体で優勝したときのメンバーで、いつも動画を見て勉強しています。

ーー"二刀流"は今後も続けていきたい？
（莉希くん）将来ナショナルチームに入ったら、どちらかに絞らないといけないですが、個人としては、二種目、今後も頑張っていきたいです。


フェンシング日本代表選手にサインを書いてもらったグローブを愛用しているという

再来年は佐賀で全国大会！二冠達成へ

ーー直近の目標は？
（莉希くん）小学6年生のとき、佐賀県で全国大会があるので、その大会でも二刀流で出場して二種目とも優勝できるように頑張ります！

野方 莉希（のがた らいき）

小学4年生（10歳）。小学2年生からフェンシングを始め、「フルーレ」と「サーブル」の"二刀流"フェンサーとして国内外から注目を集める未来のメダリスト候補。
2023年に行われた大会での成績は以下の通り。
・九州少年フェンシング大会・第一回コンパルホール杯　優勝（3・4年生男子フルーレ）
・第62回中日本フェンシング選手権大会　予選1位通過、3位入賞（3・4年生男子フルーレ）
・Proud Numazu Cup フェンシング選手権2023 ミニム・ベンジャミンオープンカップ　3位（U12男子フルーレ）3位（U12男子サーブル）
・allstar Hong Kong (U17) Fencing Championships 2023　準優勝（U10男子フルーレ）優勝（U10男子サーブル）


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