【SAGA2024国スポ】静と動。まるで自分が弓を引いているような緊張感!「弓道」
弓道の発祥は旧石器時代。狩猟の道具として使用されていたところから始まりました。その後、戦国時代などを経て、心身鍛錬のための弓道が確立されていき、今日では、高校生を中心に多くの人に親しまれています。
本記事ではSAGA2024国スポで正式競技として開催される「弓道」競技を紹介します。
SAGA2024で行われる弓道
2024年に佐賀県で開催されるSAGA2024では、成年男女、少年男女の4つのカテゴリーで近的・遠的の2種目が行われます。
一般には近的の方が馴染み深く、近的のみまたは遠的のみの大会が多いですが、国スポではその両方が開催されます。
競技は3人の選手による団体戦で行われ、
予選では1選手につき8射の計24射で争い、上位8チームが決勝トーナメントに進出します。
決勝トーナメントでは、1選手4射の計12射で争い、近的では的中数、遠的では得点が高い方が勝利となります。
近的
遠的
「射は仁の道なり」
弓道では、動作を重んじ、チームで揃えることが求められます。また、仲間と呼吸を合わせることで緊迫した中でも実力を発揮することができます。このように仲間や相手など自分以外の人のことを思いやることで成長することから、「射は仁の道なり」という言葉が生まれ、ほとんどの弓道場で掲げられています。
「静」と「動」。息を呑む戦い
弓道では選手は声を出してはいけません。また、観客も的中した時の「よし」と拍手のみが認められています。そのため、弓道の会場には、日常では感じられない静寂があります。その中で、選手の美しくゆっくりとした動作から弓を引く「ギギギッ」というような音だけが聞こえますが、矢を放つ瞬間や放たれた矢のスピードや軌道、的中した時の「パンッ!」という音からは圧倒される迫力を感じます。
また、試合の終盤になると「この1本を的中させれば勝利」、「この1本を外せば負け」という状況になり、見るだけでもまるで自分が弓を引いているかのように緊張する場面も。
この機会にみなさんも「弓道」に触れてみてはいかがですか。
開催情報
SAGA2024 正式競技 弓道競技
10月5日(土)〜10月8日(火)
全種目:多久市緑が丘弓道場にて開催