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佐賀から世界へ!「小学4年」のフェンサーが国際大会"二刀流"でダブル入賞!(フェンシング 野方莉希 選手 Vol.1)

配信:
2023/9/17 22:00:04
取材:
2023/9/12 8:00:00
佐賀から世界へ!「小学4年」のフェンサーが国際大会"二刀流"でダブル入賞!(フェンシング 野方莉希 選手 Vol.1)
ジュニアアスリート名鑑フェンシング

今、日本を飛び越えて世界から注目を浴びている佐賀県出身のフェンシング選手がいる。
2023年6月10日、愛知県で行われた中日本大会では予選1位通過、3位入賞。同年8月25日、香港で行われたallstar Hong Kong (U17) Fencing Championshipsではフルーレで準優勝、サーブルでは優勝と、国内外の大会で快進撃を続ける”二刀流”のフェンシング選手。
佐賀県から世界へと羽ばたくアスリートの名前は「野方莉希(のがた らいき)」。そんな野方選手はなんとまだ、小学4年生。
”二刀流フェンサー”として今後も活躍が期待される逸材は、いかにして生まれたのだろうか。そして彼はこの先、どんな場所を見つめているのだろうか。



フェンシングを愛してやまない小学4年生


ーーフェンシングを始めたのは?
(莉希くん)小学2年生のときです。お母さんがやっている新体操のレッスンの帰りにフェンシング場を通りかかると、『剣』がチラッと見えました。その剣がカッコよくて、自分も剣を使ってみたいと思ったのがきっかけです。

ーー友達と一緒に始めたというわけではなく?
(莉希くん)はい。県内の同世代でフェンシングをしている人はそんなに多くないです。

ーー普段は年上の選手と練習をしている?
(莉希くん)最初は、監督やコーチにルールを教えてもらいながら、ジュニアの選手と一緒に練習をしていました。
ただ、小学3年生のときに出場した全国大会で13位、中日本大会で5位という結果になって、「優勝するぞ!」と意気込んでいた分、とても悔しかったことがきっかけで、中学生や高校生のお兄さんお姉さんにお願いをして、一緒に練習をしてもらうようになりました。



ーーすごい向上心ですね!お兄さんお姉さんはやっぱり強いですか?
(莉希くん)ガチンコ勝負でやるので、負けることもたくさんあります。ただ、ときには勝つこともあって、そのときはすごく嬉しいです。


悔しい経験をバネに臨んだ中日本大会


ーー6月の中日本大会ではフルーレに出場し予選1位通過、最終順位は3位と素晴らしい成績でした。大会を振り返ってみていかがですか?
(莉希くん)昨年は5位という結果で、とても悔しくて、そこからたくさんの練習を積み重ねて3位になることができました。

ーー予選1位で通過したことで、プレッシャーや難しさはありましたか?
(莉希くん)プレッシャーですか。。プレッシャーはそんなに感じませんでした。
(莉希くん父)予選1位で通過したことで、相手の選手が莉希への対策を強めたという側面はありました。周囲から"優勝候補"と警戒されていたことで、決勝トーナメントの戦いはすごく難しかったと思います。

ーーその後、Proud Numazu Cup フェンシング選手権2023ではフルーレ・サーブルの二種目でいずれも3位入賞を果たしました
(莉希くん)この大会はU12の大会(普段の大会は小学3・4年生のカテゴリーで出場)だったので、自分より年上の小学5年生もいる中で、フルーレとサーブルのどちらでも入賞をすることができて嬉しかったです。
※この大会において、飛び級で3位以内に入賞したのは九州初の快挙とのこと!


2023年6月に開催された中日本大会で3位入賞を果たした野方莉希選手(右)


Proud Numazu Cup フェンシング選手権2023ではフルーレ・サーブルの二種目でいずれも3位入賞を果たした


逆境を乗り越えて掴んだ、初めての国際大会での"優勝"

5月の九州大会で優勝、6月の中日本大会では3位入賞、7月の全国大会では飛び級で二種目とも3位と、国内大会で実績を残した莉希くん。
8月は香港で行われたallstar Hong Kong (U17) Fencing Championships 2023(アジア11カ国・海外参加者300名以上・合計600名が参加)にダブルエントリーで出場した。

ーー初めての海外遠征はどうでしたか?
(莉希くん)ご飯が口に合わずに苦労しました。現地のコンビニやスーパーで日本食を買って食べていました。

ーー大会は2種目でエントリーして、なかなかハードだったのでは?
(莉希くん)そうですね、10試合くらいだったかな?たくさん試合をしました。
(莉希くん母)いやいや、20試合はあったよ!(笑)それに、サーブルとフルーレが同日開催だったので、この試合数を1日でやらなければいけないという状況でした。私たちも夫婦で付き人として、会場を駆け回りましたよ(笑)



ーーかなりハードな状況の中、フルーレは準優勝、サーブルは優勝という快挙を成し遂げました
  まずはフルーレから振り返ってください
(莉希くん)フルーレの方は、決勝でいつもより展開が速くてついていくのが難しかったです。優勝できずに悔しかったです。

ーー海外ならではの難しさもありましたか?
(莉希くん)海外の選手は「構え」が綺麗でした。あとは、ルールが・・・。

ーー普段と違ったルールが?
(莉希くん)自分がいつも使っている剣は「3号剣」という剣で、予選でもずっとその剣を使っていたのですが、準々決勝から3号剣よりも短い「0号剣」という剣に変えるように言われて、少し戸惑いました。
(莉希くん母)決勝トーナメントに入って、相手から「剣が長いのではないか」とクレーム(?)が入ったんです。日本ではあまり無い経験だったと思います(笑)

ーーサーブルの決勝も同日ということで、そのあとすぐに切り替えることはできましたか?
(莉希くん)もちろん悔しい気持ちはありましたが、「悔しい気持ちは一旦、心に留めておいて、サーブルで優勝しよう」と誓って決勝戦に臨みました。

ーー素晴らしいメンタリティですね!優勝を決めた瞬間のことは覚えていますか?
(莉希くん)最後の1ポイントを取ったときは、本当にスカッとした気持ちになりました。初めて国際大会で優勝することができて、本当に嬉しかったです!



見事、初の国際大会でサーブル優勝、フルーレ準優勝という快挙を達成した野方莉希選手。
第二弾となる次回の記事では、その練習法や次なる目標について聞いた。第二弾は明日9/19(火)に配信予定。乞うご期待!



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野方 莉希選手のスポンサー募集ページはこちら👇
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野方 莉希選手のInstagramはこちら👇
https://www.instagram.com/raikifencingjapan

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記事
株式会社WIDE - 北原誠大

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