【春高バレー直前】「総体の敗退を乗り越えて」春高までの軌跡 佐賀学園女子バレーボール部 山﨑姫楽主将

高校バレーの集大成となる”春高”。女子決勝では、昨年の同大会、総体の覇者である佐賀清和高校と総体では準決勝敗退と涙をのんだ佐賀学園高校との対戦となった。注目の対戦は、佐賀学園高校がセットカウント3-1で佐賀清和高校を下し、春高バレーを出場を決めた。本記事では、山﨑姫楽主将に春高までの軌跡について語ってもらった。
団結力が生んだ春高予選の快進撃
総体での悔しさを胸に挑んだ春高予選。特に準決勝での鳥栖商業高校との再戦は、山﨑選手にとって総体の悪夢を振り払う重要な試合だった。
「総体での敗戦が正直怖くて、でも気持ちで勝つしかないと思いました」と語る山﨑選手。1セットを先取されても、“ネガティブにならずに自分たちのバレーをやりきる”姿勢で見事な逆転勝利を収めた。
この勝利の背景には、三年生全員が一致団結し、一・二年生を巻き込んでチーム全体の意識を高めた努力があった。特に、三年生が一つの方向に向かい続けたことが、チームにも良い影響を与えたという。
佐賀清和との決勝戦
決勝の相手は佐賀清和高校。今シーズンは1度も勝利を挙げられていなかった強敵を前に、山﨑選手率いる佐賀学園は緊張感を抱えながらも自分たちのバレーを貫いた。
「サーブが勝負の鍵でした。強いサーブで相手を崩して、自分たちの流れをつかむことができました」と山﨑選手は振り返る。
1セットは取られたが、チーム全員の声援とスタメン選手たちの強い気持ちで、最終的にはセットカウント3-1で佐賀清和高校を最後まで寄せ付けなかった。
春高への意気込み
春高バレー1回戦の相手は宮城県代表の古川学園高校。2年前の春高バレーでは頂点に立ち、これまでに計16回の全国優勝を成し遂げている超強豪校だ。
山﨑選手は、「古川学園の選手は高さがあるので、私たちはサーブやブロックアウトを駆使して勝負したいと思います。自分たちのバレーを貫き、観客の心に残るプレーをしたい」と意気込みは充分だ。
第二弾では「佐賀学園のバレーボール」をテーマに同じく山﨑姫楽主将に迫る。12月28日(土)公開予定。
株式会社WIDE - 永石恒陽