少年柔道日本一へ! 強さの秘訣は独自の練習法にあり
佐賀市にある柔道クラブが小学生ナンバーワンを決める大会に佐賀県代表として出場します。強さの秘訣は独自の練習法にありました。
【橋爪アナウンサー】「佐賀県予選を勝ち抜き、全国への切符を手にした柔道クラブ…実は佐賀少年刑務所内にあるんです」
【掛け声】「がんばる人?」「はい!!!」
子どもたちの元気な声が響く佐賀市の精道館(せいどうかん)道場。普段は刑務官が鍛錬のために使っていますが…社会貢献の一環で週2回、園児から小学生のおよそ30人が柔道の稽古に励んでいます。今年2月、県予選で28クラブの頂点に立ち、5日、柔道発祥の地・東京都の講道館(こうどうかん)で開かれる「全国少年柔道大会」に佐賀代表として出場します。
【精道館道場・杉野光由監督】「毎年毎年必ず優勝争いには絡んでいるが…あと一歩が遠い。過去はですね。今回(全国大会出場)は6年ぶり」
道場で20年間指導している杉野光由(みつよし)監督。強さの秘訣は、一風変わった練習法にあるといいます。
【杉野監督】「最後20秒やな。この20秒で自分が抑え込まんと負けてしまうという気持ちでやってください」「始め!仕掛けないと!10秒!9・8・7・6・5・4・3・2・1…やめ!」
“たった20秒”これは抑え込みで一本勝ちが決まる秒数と同じです。子供たちが1秒単位の時間感覚を養い、短時間で集中できるよう杉野監督自ら生み出しました。
こうして柔道初心者の子供たちを全国大会出場レベルまで育て上げ、教え子の中には現在、全国柔道連盟の強化指定選手になっている田中龍馬(たなか・りょうま)・龍雅(りゅうが)・龍希(りゅうき)の3兄弟もいます。
【精道館道場・杉野光由監督】「あっという間に柔道の試合は終わってしまう。一本で終わりなので二本目・三本目、ほかのスポーツでいう2点目・3点目はない。特に短い時間で集中するのが大事になってくる」
各都道府県の代表が集う48チームの頂点へ。ポイントゲッターは負けん気の強いプレースタイル先鋒・西田結衣さんと、寝技は同世代随一の副将・久保翔太朗くん。この2人で勝利を重ね、まずは予選リーグ突破を目指します。
【副将・久保翔太朗くん】「違う道場の人に一個でも多く勝てるように相手をひっくり返して抑え込むところを練習してる背負い投げとか寝技で勝ちたい」
【先鋒・西田結衣さん】「投げられたら悔しいけど自主練とか色々いっぱい練習して結果が出た時はうれしいからそこが好き。気持ちの面で負けずに自分の技を出し切って後のメンバーに続けるよう頑張りたい」
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