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【佐賀県高校サッカー選手権特集】Part2 佐賀商業サッカー部 監督 松尾先生「『ゴールを奪ってゴールを守る』ということにどれだけ執着できるか」

配信:
2023/10/18 22:00:05
取材:
2023/10/10 9:00:00
【佐賀県高校サッカー選手権特集】Part2 佐賀商業サッカー部 監督 松尾先生「『ゴールを奪ってゴールを守る』ということにどれだけ執着できるか」
全国高校選抜大会佐賀商業高校サッカー

10月7日(土)に開幕した第102回全国高校サッカー選手権大会 佐賀県大会。今回紹介するのは佐賀商業高校サッカー部。第二シードの佐賀商業高校は10月28日(土)に初戦を迎える。
今年は新人戦と高校総体の決勝戦でいずれも佐賀東に敗れ、準優勝が二回。また近二年は二年連続で選手権の決勝の舞台に立つも、惜敗。県の頂まであと一歩という悔しさを味わってきた佐賀商業が「三度目の正直」として今年の選手権にかける思いは並大抵のものではない。

今回は、佐賀商業高校サッカー部の主将と監督にインタビューを行った。
全二回のうち、第二弾となる本記事では佐賀商業高校を率いる監督の松尾先生に聞く。

監督 松尾智博 先生


ー選手権の初戦も迫ってきました。チームの仕上がりは。

怪我人が戻ってきたりしながら、ここからさらに上がっていくかなという印象です。どんなメンバーでどんな戦い方をするのか、少しずつ整理されてきたので、残りの期間で仕上げていきたいですね。

ー県総体の決勝で惜敗し、今に至るまでの4カ月はどのようにチームを強化してきましたか?

まずはチームとして、組織的な部分の完成度を上げていく作業をしました。それはもちろん攻守両面において取り組みましたが、特に攻撃ですね。県総体の決勝はほとんど攻撃ができなかったので、"守"から"攻"に切り替わる部分や最後のフィニッシュのところは特に意識的に取り組んできました。


ー佐賀商業は近2年間の選手権において連続で決勝に進んでいますが、いずれもあと一歩勝利に届きませんでした。
 2度悔しさを味わっている今の3年生は先生から見て、どう映っていますか?

新人戦の決勝、佐賀東に大敗したことから始まりましたが、九州新人では強豪を相手にベスト8に入るなど、上手く噛み合えば面白いチームだなと感じます。強さもありますし、サイズが大きい選手もいるので。あとは、過去2年間選手権の決勝で負けて、やっぱり最後に勝たないと何も残らないという先輩の涙を見ているわけですから、最後の扉をどうしても開けたいという意地を心の中に秘めているなと感じます。

ー選手権は選手にとって最後の特別な舞台ですが、先生にとってもやはり選手権は特別ですか?

特別ですね。選手が能力的にも人間的にも成熟してきて、それがぶつかり合う舞台ですし、メディアの取り上げ方も華やかですし、高校サッカーに関わている人にとって最高の舞台です。やっぱり変わりますよね、あそこに出たら。


ー松尾先生が最後に選手権の全国大会に出場されたのは?

たしか、私が佐賀北高校で出場した第89回大会ですかね。あのときはGKとDFに良い選手もいて、インターハイと選手権、両方優勝することができました。そこから塩田工業を経て、今は佐賀商業に7年目です。


ー今年から選手権は第1~第4シード校は3回戦からの登場というレギュレーションになりました。例年と比べて何か変化はありましたか?

大きく変わりましたね。準決勝・決勝の強豪との対戦に向けて練り上げることができる、ピークを後ろにずらすことができるのは大きいです。あとはイエローカードの累積で選手を欠くリスクが減るのは大きいですね。どうしても1回戦、2回戦と比べるとベスト8、ベスト4の戦いというのは求められる強度が変わってくるので、そこに選手たちが対応できるようにするために1回戦2回戦が終わった後、例年は県外の大学生と試合をしたりしていました。その点、今年は比較的調整がしやすいです。

ーもちろんどこと対戦するかは分かりませんが、今回準決勝では龍谷高校と対戦する可能性もあります。
 龍谷は前年度覇者でもあり、また今年の県リーグでは2戦2敗している相手ではありますが、強敵に勝利するために強化しているポイントはありますか。

やっぱりサッカーは「ゴールを奪ってゴールを守る」スポーツですので。これに尽きますね。中盤での優位性など様々なポイントはありますが、どんなに優勢な展開であっても、逆にどんなに劣勢な展開であっても、最後はゴールを奪って、ゴールを守らなければ勝つことはできないので、そこへの執着心や闘争心がより必要になってくるかなと思います。先日のリーグ戦でも、簡単にシュートを打たせないことやクロスを上げさせないことを徹底できていなかった結果の失点でしたし、逆にこちらはPKを失敗してしまい、得点することができませんでした。繰り返しになりますが、相手がどこであろうと、「ゴールを奪ってゴールを守る」ということにどれだけ執着できるかが大事になってくると思います。



ー佐賀商業高校は県立高校で佐賀県出身の選手だけで構成されていることもあり、全国大会で活躍して欲しいと願う人も多いと思います。応援している方にメッセージをお願いします!

校訓が「誠実」「努力」ということで、我々の最後までひたむきに一体感を持って戦う姿勢を是非見ていただきたいです。県外だから県内だから、ということはあまり意識せず、勝利を目指して自分たちがやってきたことをしっかりと出すということにだけ集中して戦っていきたいです。私たちの闘う姿を見て、結果として佐賀の3種・4種の子どもたちや指導者が勇気や喜びを感じてくれたらいいなという思いです。

悲願の選手権全国大会へ!佐賀商業高校の初戦は2023年10月28日(土)、サンライズパーク球技場南にて行われる。
対戦相手は佐賀工業高校で、10時キックオフ予定。


記事
株式会社WIDE - 北原誠大

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