チーム名鑑 唐津東高校野球部「1日1日を大切に」
佐賀県内にある高校の部活動について取材する「チーム名鑑」。本日紹介するチームは唐津東高校野球部。
部員数は19人(1年生:10人 2年生:8人 マネージャー:1人)、指導者は3人(顧問:1人 部長:1人 副部長:1人)で唐津東高校野球場にて日々練習に励んでいる。今回は、主将の牛草選手、顧問の森先生の思いを紹介する。
主将 牛草 元太 選手
ーーチームの目標を教えてください!
甲子園出場です!
ーーチームのスローガンを教えてください!
やれることをやれない人は自分が達成したい目標もできない。自分が今できることをこんなんだからやらないではなく、こんなんだからやる。練習時間が他と比べて短いので、“1”の質を高めるというのがみんなの共通認識です!
ーーチームの長所を教えてください!
人数がそれほど多くないので、後輩含めて1年生2年生でよく会話したりとか、最近こうだよねとかの会話をよくするようにしています!
ーーチームの課題を教えてください!
今は他のチームと比べて体力面とか技術面がどうしても低いかなという認識で、“1”を高めることに限界なんてないので、1日1日、試合前の練習も今の練習も同じ1日なのでそれをしっかり頭に入れて、限界まで高めるのをみんなで言い合うことは常に課題として持っています!
ーー力を入れている練習メニューを教えてください!
今はフリーバッティングというマシーンを使ったバッティング練習をほぼ毎日やっています!
ーー今後に向けて、意気込みをお願いします!
練習時間はそんなに多くないけどみんなが1日1日を夏を目指して切磋琢磨し、これまで“1”の質を高めて練習してきた分、他のチームより練習の密度は濃いと自信があるので、それを夏の試合に発揮して勝ちます!
顧問 森 淳一 先生
ーーチームの特徴は?
投手が1,2年生なんですが、その3人の継投で夏の大会を経験をしているので、そんなに何かがすごいということはないんですけど、それぞれゲームは作ってくれるピッチャーです。このピッチャーを中心にゲームを組み立てているようなチームですね。攻撃については、シンプルにしっかり振るということを目標に置いてずっと取り組んでいます。3年生が3人しかいなかったので昨年の1年間、2年生も試合の経験には恵まれたので多少プラスに働いているのかなと思います。
ーーチームに期待することは?
攻撃はとにかく思い切りよくというのがずっとやっているのですが、そのあたりがどうしてもゲームになるとなかなか思い切りが出ずということもあるので、そのあたりが本当の意味で自信をもってバット振ってくれる、そういうところが出てくるともう少し良くなるかなと思いますね。注文はいっぱいありますけど!
ーー牛草キャプテンはどんな人ですか?
努力は惜しまないですね。体力とかもものすごく高いですし。ただその真面目な面が勝負事になった時にマイナスになることもあります。人物とか取り組みとかは全く文句ないんですが、そのあたりが、本人がいい意味で少し開き直って、どこかわがままなところがプレーには出てきてくれてもいいんじゃないかな、その方があの子自身も活躍できるんじゃないかなって思っています。
ーー指導の際に大事にしていることはありますか?
実は唐津東が2回目で、教員生活も二十何年になるので監督の歴も長いんですけど、時代の流れでいろんなことを強制するというのがなかなか難しくなってきた中、生徒達には勝負事は厳しいよねっていうことで、そういうなかで勝負事だけ厳しくてやっていけるのかな、試合の時だけ厳しくてやっていけるのかな、結局日常だよねということを伝えています。日常が夏の厳しい時と同じような取り組みができるかっていう。だから夏の大会行ったときに夏の大会直前に、ということじゃなくて、夏の大会のころには、要するにいつも通り。高校生なので今日雰囲気悪いなとかあるんですよね。そういう時にはぱっと集めて、お前たちもしこれが甲子園で、甲子園練習だったらそうやるの?っていうとやりませんっていうんですよね。だったらこの練習はなんのために練習してるのということで、目標立てたらそれに見合った毎日を過ごしてほしいというのはよく生徒たちに話をしています。それを地道ですけど、毎日どれだけこの子たちが続けられるかなっていうことでその話はちょくちょくしています。
ーー部活動を通して、生徒の皆さんにはどのように成長してほしいですか?
野球はバントに代表されるような自己犠牲がルールにもあります。バントして相手にアウトがあるのに、打者は打率下がらない。こんなプレーって野球のバントにしかないです。だから、犠打のアウトは0.5アウト1アウトじゃないって話をしていて。自分のためにじゃなくて、チームのために自分は何ができるのか考えていった時に自分が活きるんじゃないかな、それは社会に出ても一緒なのかなと思います。例えば、チームの事情でポジション移動しなきゃいけない子もいるんですけど、兎角そういう時に伸びていかない子は、俺はあそこが良かった、あそこ守ってたらもっとできたのにみたいな、厳しい言い方かもしれないけど、今与えられた環境でまず結果を出さないことにはもうそれは言えないよね、社会に出ても一緒だよと。俺はあそこの部署でとかじゃなくて今しっかりやることで、じゃあ次のって出てくるんじゃないかなっていう。野球の中でも自己犠牲だったり、今を頑張るっていう。今でいうとよく昭和臭いとか言われるようなことなんだけど、社会に出たら結局そういうことが必要になりますから。もちろん野球でも勝ってほしいんですけど、社会に出た時にこの子たちが、私もできてはないんですけど、そのうちそれなりの年頃になったら必ず先輩だったり、上司だったり、親だったり誰かの指導者になるのでその時に恥をかかないような大人になってくれるような手助けができたらなということを野球だけではなくて思っています。
【令和5年度 唐津東高校野球部 基本情報】
・部員 19人(1年生:10人 2年生:8人 マネージャー:1人)
・指導者 3人(顧問:1人 部長:1人 副部長:1人)
・練習場所 唐津東高校野球場
・練習時間 週6日 2.5時間/日