チーム名鑑 有田工業高校野球部「チーム全員で束になって勝ち上がる」
佐賀県内にある高校の部活動について取材する「チーム名鑑」。本日紹介するチームは有田工業高校野球部。
昨年、春夏連続で甲子園に出場した当校。先輩たちから受け継いだバトンを持って、今年こそは甲子園で勝利を狙う。
今回は、チームを引っ張る主将の浦川主将とチームを導く梅崎監督にインタビューを行った。
主将 浦川彪雅 選手
ーーチームの目標を教えてください!
夏の県大会を2連覇して、次こそは甲子園で勝つことです。
ーーチームの手応えはどうですか?
練習試合でも戦えてきてると思うので、夏の大会もミスなく行ければ甲子園には近づけると思います。
ーーチームの強みを教えてください!
ミスなく守って、攻撃のリズムを作っていくところです。
ーー日頃練習で取り組んでいることを教えてください!
ノックとかでも、試合で緊張しないように練習で緊張感を出せるように、バッティング練習でも試合をイメージして、エンドランとかそれぞれの課題に取り組んでいます。
ーー夏の甲子園大会に向けて、意気込みをお願いします!
51人全員で束になって、勝ち上がっていきたいと思います。
梅崎信司 監督
ーーチームの特徴を教えてください!
昨年はレギュラーが9人ほぼほぼ変わることなく、ピッチャーもエースに頼るチームだったんですが、今年はピッチャーで言えば、2人目、3人目がいて、代走で出場する選手や代打で出場する選手、守備固めで出場する選手など、スタメン以外の選手の層は昨年に比べて上なんじゃないかなと思っています。ただ、投手力で言うと昨年より少し足りないところがあるんじゃないかなという印象です。
ーー今のチームの手応えを教えてください!
今年は秋、春、NHKも勝ててないので、手応えで言うとあまりないです。でも、一年かけてやってきたので、それなりに伸びてきていると感じますし、あと本番で力を発揮できるかどうかだと思っています。そんなに弱くはないと思ってます。まず初戦が難しいですけど、うち(有田工)は昨年勝っているからといって受け身ではないので、チャレンジャーとして、特にやりずらさもなく挑めると思います。
ーー昨年の甲子園に出場した先輩が残していってくれたものはありますか?
やはり明るさやチームワークが昨年のチームはあったので、それはいいお手本として、今年のチームも明るく元気にやっていますので、その点は良かったなと思いますし、何よりも甲子園に春も行った、夏も行ったと言うことで、「すごく楽しかった」とみんな思っていると思うので、そこにもう一回行きたいと言う気持ちでやってこれたのは、すごく大きな財産だったと思います。
ーー大会中、特に選手たちに頑張ってほしいことは?
「特に頑張ってほしいと思うこと」はあまりありませんが、試合に出ている人たちが控えの選手や保護者さん、マネージャーなど支えてくれている人たちのために、気が抜けているようなプレーはしないこと、全力でプレーすることとは日頃から伝えていますので、試合でもそういう姿を見せてくれるのではないかと期待しています。
ーー野球を通して、どのように成長していってほしいですか?
みんなほっといても成長はすると思うんですけど、僕がいつも思うのは、多少の無理は続けていれば無理じゃなくなると思うので、我慢する力などは社会に出る前につけてほしいところです。すぐに仕事をやめてしまう子は多いと思うんですけど、3年ぐらい続けてみないとわからんことがあると思うんですよね。それをわかる前にやめちゃう子が多いし、ちょっとしんどいけど、無理して頑張ってみるとか我慢するとかそう言う力が最近弱いなと感じているので、その力をつけてほしいと思っています。うちの選手は耐えながらやっていると思うので(笑)、それが実社会にどこまで活きるかはわかりませんが。
あとは「感性」ですね。「鈍感」はダメだよって言ってるんですけど、気づく人になろうとはよく伝えるのではないかと思います。
ーーチームにメッセージをお願いします!
それぞれが与えられた場所で与えられた役割を全力でやってほしい、それがチームのためになるし、自分のためにもなるし、勝利に近づくと思うし、お世話になった方への恩返しになると思うので、そう言う気持ちでやってほしいと思います。
【令和5年度 有田工業高校野球部 基本情報】
・部員 人(1年生:23人 2年生:9人 3年生:19人)
・指導者 4人(顧問1名、部長3名)
・練習場所 有田工業高校グランド
・近年成績 第94回選抜高校野球大会 出場
第104回全国高校野球選手権大会 出場
株式会社WIDE - 山口修平