【唐津南高校男子バドミントン部】主将 山本凌太郎(3年) 最後のインターハイ「全員を驚かせるプレーを」
5月末に行われた県総体で16連覇を達成した唐津南高校男子バドミントン部。今年のインターハイは佐賀県で開催される。インターハイへ向かっていくこの部の2人の3年生、主将の山本選手、松本選手にインタビューを行った。本記事では、この部の主将を務める山本凌太郎選手のインターハイへの挑戦についてご紹介する。
父の影響を受けて始めたバドミントン
5歳の時からバドミントンを始めたという山本選手。「お父さんがやっていて、見ていて面白そうだった。」とラケットを握り、バドミントンにはまっていった。
覚悟を決めて唐津南に進学
出身は長崎県佐世保市。「もっと強くなるために」と強豪唐津南への進学を決めた。しかし、そのためには親元を離れて寮で生活しなければならず、「実家を出ることは勇気がいることだったが、覚悟を決めた。両親は驚いていたが応援してくれた。」と現在は福岡県の寮で一人暮らしをし、電車で1時間ほどかけて通学している。
顧問の松尾先生は「覚悟が違います。寮に他の部員がいるわけではないし、簡単にできることではない。」と山本選手のバドミントンへの思いの大きさが伝わってきた。
攻撃的なスタイルが強み
怪我を抱える山本選手は、県総体シングルスでは準決勝で棄権。九州総体でも全力のプレーをせずにインターハイへ向けて調整している。リハビリに時間を割かなければいけない期間だが、「少し打つだけでもバドミントンが楽しい。」と改めてその楽しさを感じているという。
本来の山本選手の強みはレシーブの強さを活かした攻撃的なバドミントン。松尾先生は「体力があるし、動きのキレがある。剛のバドミントンといったスタイルです。」とインターハイでそのプレーをするための入念な準備をしている。
インターハイでの目標はベスト16
県総体16連覇を達成した唐津南だが、全国ベスト16が大きな壁になっている。山本選手が入学してすぐのインターハイではベスト32。昨年は1回戦で敗退となった。松尾先生は「全国でも戦える能力は十分あると思う。しかし、ベスト16になかなか入れていないという事実が選手たちにも精神的に負荷をかけてしまっている部分もある。今年こそはという思いはあります。」と期待を寄せる。
全員を驚かせるプレーを
山本選手にとって最後のインターハイ。「相手も味方も含めて見に来ている人全員を驚かせるプレーをしたい。」と語る。
そして、「自分達を支えて来てくださった、先生、コーチ、保護者の方々に恩返しができるように精一杯頑張りたい。」とその闘志は燃えている。
第2弾は、この部を牽引するもう1人の3年生 松本悠誠選手へのインタビュー。ダブルスにもシングルスにも出場し、チームの核を担う松本選手のインターハイへ向けた思いに迫る。